弊所が記事監修に力を入れる理由
行政書士いのくち法務事務所では、記事の監修に力を入れています。
その理由はコンテンツ制作の変化にあります。
本稿では、弊所の代表であり、法務ライター®︎である井口 豪が、記事監修に力を入れるようになった経緯と記事制作や監修に対する思いをお伝させていただきます。
景気の後退でライターへの報酬が激減
私がフリーライターとしての活動を始めたのは2004年10月です。
バブル景気の頃とは比べ物にならないとは思いますが、当時はそれなりの収入を得ることができていました。
仕事内容によって変動はありましたが、原稿用紙1枚(400字)あたり3000円というのが原稿料の相場でした。
取材が絡む場合は、日当として1万5000円ほどが加算されるのが一般的でした。
ライターへの報酬が減少した最初のきっかけはリーマンショックでした。
リーマンショックによる景気の後退は、出版業界にも直撃。
原稿料が3割ほど下がった取引先もありました。
さらにフリーランスとして痛かったのが経費の節減です。
泊まりの出張では1〜3食分の補助が出るのが一般的でしたが、それがカット。
日当も知らないうちに下げられていることがよくありました。
というのも、当時は今よりもずっと下請け業者が弱い立場でした。
告知されたり、明細書が発行されるのはまだマシな方。
振り込まれてから、初めて報酬が下げられていることを知るケースも多くありました。
その後、東日本大震災をきっかけにまた報酬が減少。
2012年は、私がフリーランスに転身してから最も収入が少ない年となりました。
ちなみにこの年は、フリーランス人生で最も忙しかった1年でもありました。
Webライターの台頭で適正な報酬相場が崩壊
きちんと取材をし、自ら原稿を作成してきた真っ当なライターの報酬相場を崩壊に導いたのは、Webライターの台頭だと私は考えています。
2010年代の中頃に入ると、Webライターが激増しました。
自由な働き方ができるなどと言われたことも、原因として大きかったのでしょう。
ランサーズなどのクラウドソーシングサービスが普及した影響もありました。
さまざまな要因が重なり、副業でWebライターをする学生や主婦も急増しました。
旅先で原稿執筆をするノマドワーカーや、ペンネームで活動するWebライターももてはやされた時期でもありました。
しかも彼ら、彼女らは、Web上の記事を切り貼りするので大量に原稿を作成できます。
ペンネームなので記事に対する責任感も希薄です。
「まとめサイト」が問題となったのもこの頃です。
まともに取材をし、原稿を書いていては、生活できない状況に陥り始めていました。
検索エンジンが良質な記事を選別する時代に
今では生成AIが原稿を作成できるようになり、ライターを取り巻く環境はよりシビアになったといえます。
しかし、この流れは決して悪いことばかりではないと私は考えています。
なぜなら、簡単に誰でも記事を制作できるようになった分、最近は情報の出所や信頼性が重視されるようになってきたからです。
中身のない原稿は、検索エンジンから評価されなくなっています。
つまり、切り貼りしただけの記事や大量生産できる原稿は淘汰されているのです。
その一方で、有識者が執筆や監修をした記事は評価されやすい傾向にあります。
良質な記事が上位に表示され、宣伝効果も期待できるようになっています。
特に※YMYLに関する記事は、専門家による監修が不可欠になっています。
※Your Money or Your Life=医療や健康、お金、法律知識など、生活に密着した情報
生成AIからの評価が求められる時代に
これからは今まで以上に記事の信頼性や権威性が求められていくといえます。
ChatGPTやGeminiなどの対話型生成AIサービスが普及していくにつれて、回答に引用される記事をどれだけ制作できるのかが鍵になっていきます。
対話型生成AIサービスの回答に引用されることで、自社サイトへの流入が期待できるためです。
作り手が責任を持ち、丁寧に作り上げた記事が評価される昨今の流れは、長年にわたってライターとして活動してきた私が待ち望んてきたことでもあります。
そしてこの流れは、ますます加速していくと期待しています。
そうした中で、良質な記事がより高く評価されるためのお手伝いをしていきたいと考えています。



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